【茨城県】職員採用試験の合格法を解説!

ハチミツちゃん

「茨城県の職員採用試験って、どんな感じなんだろう?」

「じぶんでも受かるのかな…」

茨城県職員採用試験のこと、よく分からなくて不安になりますよね。

わんこ先生

茨城県の職員採用試験はとても人気のある公務員試験です。

茨城県をふくむ都道府県庁や政令指定都市の公務員採用試験は、「地方上級」とよばれます。

地方上級といっても、自治体ごとに試験内容や特徴がことなります。

この記事では茨城県の職員採用試験にフォーカスして、

  1. 茨城県職員採用試験の「求める人材」と「職場環境」
  2. 茨城県職員採用試験の「試験種類」
  3. 茨城県職員採用試験の「試験内容」
  4. 茨城県職員採用試験の「試験スケジュール」
  5. 茨城県職員採用試験の「試験対策」
  6. 茨城県職員採用試験の「倍率」

をくわしく解説していきます。

学習のガイドとして参考にし、茨城県職員採用試験の合格をめざしましょう!

 

 

茨城県職員採用試験の「求める人材」と「職場環境」

茨城県は高度なものづくり産業や最先端の科学技術、全国2位の産出額をほこる農業、充実した陸海空の交通ネットワークなど高い発展可能性をもっています。

茨城県がもとめる人材は「こうした魅力をいかしながら、県民全体の奉仕者としてつよい使命感をいだいて活躍できる人」です。
自分にその素養があることを、論文試験や面接試験のときにアピールしましょう。

次に、茨城県庁の職場環境にかんするデータをまとめたので確認してください。

  • 【平均年齢】:42.8歳
  • 【平均給与月額】:379,175円
  • 【年次有給休暇の平均取得日数】:10.7日
  • 【女性職員の割合】:29.3%
  • 【女性管理職の割合】:6.6%

研修制度として、農産物の輸出促進など国際関係業務に対応するため、国際的な視野をやしなう海外派遣研修が積極的におこなわれています。

 

茨城県職員採用試験の「試験種類」

茨城県の職員採用試験は、「大学卒業程度」と「高校卒業程度」の大きく2種類。
さらにそのなかに、試験区分がいくつか用意されています。

受験資格といっしょに確認してみましょう。

  • 【大学卒業程度】:試験区分は「事務(知事部局等)」「事務(警察本部)」「電気」「機械」「土木」「建築」「化学」「農業」「農業土木」「畜産」「林業」「水産」「薬剤師」「管理栄養士」「獣医師」「福祉」「心理」。受験資格は年齢が22~29歳(薬剤師と獣医師をのぞく)、「薬剤師」「管理栄養士」「獣医師」「福祉」「心理」は必要な資格や免許を有すること
  • 【高校卒業程度】:試験区分は「事務(知事部局等)」「事務(警察本部)」「電気」「土木」「農業」「小中学校職員」。受験資格は年齢が18~21歳

年齢はすべて受験翌年の4月1日時点

平成29年度受験案内より

大学卒業程度といっても、じっさいに大学を卒業している必要はありません。
年齢要件などを満たしていれば受験することができます。

ここからは、もっとも受験者が多い事務系職種をメインに解説していきますね。

  • 【大学卒業程度】:「事務(知事部局等)」「事務(警察本部)」
  • 【高校卒業程度】:「事務(知事部局等)」「事務(警察本部)」「小中学校職員」

 

茨城県職員採用試験の「試験内容」

  1次試験 2次試験
教養試験 専門試験 論文試験 個別面接 集団討論
【大卒程度】
行政事務
警察事務

100点

100点

50点

350点
(1回目:100点
2回目:250点)

100点
【高卒程度】
行政事務
警察事務

200点

50点

350点

1次試験

1次試験で共通して課されるのは、「教養試験」です。

教養試験は公務員試験にとくゆうな科目群の「一般知能分野」、高校までに学ぶことが多い科目群の「一般知識分野」にわかれます。

  • 【一般知能分野】:文章理解(英文/古文/現代文)、判断推理/数的推理/資料解釈
  • 【一般知識分野】:社会科学(政治/法律/経済/社会)、人文科学(日本史/世界史/地理/文学,芸術)、自然科学(数学/物理/化学/生物/地学)

大卒程度のばあい各科目の出題数はおおむね、

科目 出題数
政治 1
法律 3
経済 3
社会 6
日本史 3
世界史 3
地理 2
文学,芸術 1
数学 1
物理 1
化学 2
生物 2
地学 1
英文 5
古文 1
現代文 3
判断推理
数的推理
資料解釈 1
合計 50

合計回答数は40問、回答時間は120分です。

一般知能分野21問はすべて回答します。

一般知識分野29問のなかには茨城県にかんする問題が3問ふくまれ、かならず回答。
ほか26問のうち16問をえらんで回答します。

 

大卒程度の1次試験では、「専門試験」が課されます。

専門試験とは公務員試験の各区分ごとに、必要な専門的知識をはかるため実施される試験です。

行政系職種のばあい、専門試験は「行政系科目」「法律系科目」「経済系科目」から出題されます。

  • 【行政系科目】:政治学/行政学/社会政策/社会学/国際関係
  • 【法律系科目】:憲法/行政法/民法/刑法/労働法
  • 【経済系科目】:ミクロ経済学/マクロ経済学/財政学

各科目ごとの出題数はおおむね、

科目 出題数
政治学 2
行政学 2
社会政策 3
国際関係 3
憲法 4
行政法 5
民法 6
刑法 2
労働法 2
ミクロ経済学/
マクロ経済学
12
経済政策/
経済史
3
財政学 4
合計 50

出題される50問から、40問をえらんで回答。

回答時間は120分です。

 

2次試験

2次試験では、どの試験でも「論文試験」が課されます。

出題されたテーマに対して、大卒程度が80分間1,000文字、高卒程度が80分間800文字で回答します。

平成29年度の出題テーマは、

  • 誰もが活躍できる社会の実現のために、茨城県が取り組むべきことについて、女性や高齢者、若者、障害者等の対象を任意に設定して論じなさい。(大卒程度)
  • 茨城県職員として仕事をしていく上で、心がけていきたいことについて論じなさい。(高卒程度)

 

大卒程度の2次試験では、「面接試験」と「集団討論試験」が登場します。
高卒程度では、面接試験だけで集団討論試験が課されません。

大卒程度の面接試験は2回おこなわれます。

面接試験はすべて個別面接です。

集団討論試験は受験者数名がグループになり、出題されたテーマに対してグループでディスカッションし、結論をみちびき出す試験です。

平成28年度の出題テーマは、

日本政府観光局の統計によると、2015年の訪日外国人旅行者数は1,973万人を超え、消費額とともに過去最高を更新した。
これを受けて政府は従来の計画を前倒しして、2020年の訪日外国人旅行者数を4,000万人とする目標を掲げている。
茨城県においても、茨城県総合計画「いばらき未来共創プラン」の中で、県内の外国人旅行者数を2014年の18万7千人から、2020年には72万人にする目標を立てている。
このような状況を踏まえて、以下についてグループとしての意見をまとめなさい。

  1. 訪日外国人旅行者の増加させる上での課題は何か。
  2. 茨城県に外国人旅行者を呼び込む方策を考えなさい。

 

最終合格者は、各試験の合格基準をみたしたうえで、1次試験と2次試験の総合得点の順位で決まります。
合格基準は満点の4割です(大卒程度の面接試験2回目は4割5分)。

 

茨城県職員採用試験の「試験スケジュール」

平成29年度に実施された大卒程度の試験日程はこちら。

  1. 【1次試験】:6月25日
  2. 【1次合格発表】:7月8日
  3. 【2次試験】:7月中旬~8月下旬
  4. 【最終合格発表】:8月31日

2次試験の論文試験は、1次試験の日におこなわれます。

 

茨城県職員採用試験の「試験対策」

教養試験

教養試験や専門試験は、とにかく科目数がたくさんあります。
出題数が多い科目や、マスターするのに時間のかかる科目から学習するのが鉄則です。

教養試験のなかでは「判断推理」「数的推理」がもっとも重要な科目。
得点源にできる「資料解釈」や「文章理解」も、早いうちから取りくみましょう。

これらの科目の学習が十分にすすんだら、「社会科学(政治/法律/経済/社会)」や「人文科学(日本史/世界史/地理/思想/文学,芸術)」、「自然科学(数学/物理/化学/生物/地学)」の勉強をはじめます。

社会科学は専門試験の科目とかぶる内容が多くあります。
専門試験の政治学や憲法、経済学の学習を優先するのがおすすめ。

人文科学と自然科学は範囲がとても広いわりに出題数が少ないので、時間のかけすぎに注意が必要です。
判断推理や文章理解の学習をメインに続けながら、気分転換として取りくみましょう。

 

専門試験

専門試験のなかでもっとも理解に時間がかかり、出題ウェイトも大きい科目は「民法」と「経済学」です。
出題数が多くて、教養試験にも登場する「憲法」や「行政法」の学習も早くからスタートします。

法律系科目では憲法がいちばん勉強しやすいので、先にはじめるのがおすすめ。

重要科目の学習がすすんだら、次に行政系科目とよばれる「政治学」「行政学」「社会政策」「国際関係」や、のこる経済系科目の「財政学」「経済政策」「経済史」に取りかかります。

こうした科目は、ほとんど暗記科目です。
演習問題をくり返しながら、知識をあたまに定着していきましょう。

最後によゆうがあれば、「労働法」と「刑法」の対策をします。
刑法は難解ですが、労働法は得点源になるので勉強しておくのがおすすめです。

 

論文試験

筆記試験とちがって、「論文はなにを勉強したらいいんだろう」「どうしたら得点が高くなるのか分からない」と疑問に思いますよね。
勉強のしかたが明らかな筆記試験より、対策も不十分になりがち。

でも、論文は筆記試験や面接と同じくらい重要で、合否に影響する試験です。

論文試験を突破するために大切なポイントは、すべてこちらの記事で解説しています。
参考にしてみてくださいね。

 

面接試験

どんな公務員試験でも、面接は必ず課されます。

筆記試験とちがって、面接はいまいち試験の内容がつかみづらく、どんな対策をしたらいいか不安になりますよね。

事前にしっかり対策したひとと、そうでないひとの差が簡単に見えてしまう試験なので、筆記試験と同じくらい気合をいれて取り組む必要があるんです。

面接試験を突破するために大切なポイントは、すべてこちらの記事で解説しています。
参考にしてみてくださいね。

 

集団討論試験

集団討論って「どんなふうに進むんだろう?」「なにを話したら評価されるのかな」と、分からないことだらけですよね。

面接練習は2人いればできますが、集団討論の練習はたくさんの人がいないとできません。
あらかじめ頻出テーマや、評価の高いすすめかたを知っておくと有利です。

集団討論試験を突破するために大切なポイントは、すべてこちらの記事で解説しています。
参考にしてみてくださいね。

 

茨城県職員採用試験の「倍率」

平成29年度

試験区分 受験者 1次合格 最終合格 倍率
大卒程度 事務(知事部局等) 578 161 86 6.7
事務(警察本部) 43 12 5 8.6
高卒程度 事務(知事部局等) 213 47 23 9.3
事務(警察本部) 45 13 7 6.4
小中学校職員 115 31 16 7.2

平成28年度

試験区分 受験者 1次合格 最終合格 倍率
大卒程度 事務(知事部局等) 745 181 94 7.9
事務(警察本部) 49 24 8 6.1
高卒程度 事務(知事部局等) 170 58 31 5.5
事務(警察本部) 44 11 5 8.8
小中学校職員 151 62 27 5.6

平成27年度

試験区分 受験者 1次合格 最終合格 倍率
大卒程度 事務(知事部局等) 751 163 76 9.9
事務(警察本部) 56 18 5 11.2
高卒程度 事務(知事部局等) 224 60 27 8.3
事務(警察本部) 48 9 3 16.0
小中学校職員 131 51 27 4.9

 

わんこ先生

これで「【茨城県】職員採用試験を解説!」は終わりです。
おつかれ様でした。

この記事のポイントです。

  • 教養試験では、「茨城県にかんする問題」3問が出題される。
  • 教養試験と専門試験どちらも全50問出題のうち、40問をせんたくして回答する。