【警察官・警視庁】採用試験「論文の模範解答例」を公開!

わんこ先生

旧帝大を卒業後、国家公務員として省庁で人事の仕事をしていました。

現在は退職し、公務員志望者の論文添削や面接指導などをおこなっています。

この記事では、警察官や警視庁の採用試験の論文試験で出題される頻出テーマの「模範解答例」を公開します。

 

論文テーマは、論文試験として標準的な「回答時間60~80分」「文字数800~1,000字程度」の設定です。

解答例はこれから増やしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

安心・安全な社会をつくるために警察が果たすべき役割について、あなたの考えを述べなさい。

【解答例】

(①定義)

安心・安全な社会とは、住民が日常生活で犯罪に巻き込まれる危険が少なく、万が一被害にあった場合でも、早期に解決が図られ身体的・精神的な苦痛から解放される社会である。

(②背景)

我が国は国際的に安全な社会といわれており、実際に近年の刑法犯認知件数は減少傾向にある。
しかし、高齢者を標的とした特殊詐欺、深刻な被害につながる可能性のあるストーカー犯罪、スマートホンの普及により身近になってしまったサイバー犯罪など、犯罪の形態は多様化しており、子どもや女性、高齢者などが重大な事件に巻き込まれている。
こうした状況では、住民が安心・安全に暮らすことは難しい。

(③解決方針)

それでは、安心・安全な社会をつくるために警察が果たすべき役割とは何か。
私は、犯罪の未然防止と、起きてしまった犯罪の早期解決に努めることであると考える。
なぜなら、警察の使命は住民の生命・財産・自由を守ることにあり、犯罪の少ない社会を実現することが求められるからである。
また、犯罪が発生してしまった場合には一刻も早く犯人を逮捕することで、被害を最小限に食い止めるとともに、類似の犯罪を防ぐ必要があるからである。

(④解決策)

具体的には、第一に、犯罪の多発する時間帯や地域において重点的にパトロールを行うことが挙げられる。
不審者に対する職務質問や危険な場所の把握に努めることで、犯罪の発生を未然に防ぐことができるからだ。
日頃から軽微な秩序違反行為でも厳しく取り締まりを行い、重大な犯罪につながらないようにすることが重要である。
第二に、地域住民や関係団体と積極的に交流し、良好な信頼関係を築くことが挙げられる。
いざ犯罪が発生した際、地域のことを誰よりも知っている住民や関係団体と迅速な情報共有を図ることで、犯罪の早期解決に寄与すると考えられるからだ。
地域の防犯ネットワークを整備して交流したり、住民からの相談に対して親身に寄り添うことで、警察を身近な存在として認知される必要がある。

(⑤まとめ)

私は警察官になったら、パトロールや交番での勤務を通じて住民から信頼され、地域の治安を守る役割を果たし、安心・安全な社会の実現に貢献したい。

 

解決が困難な事態に直面した経験を述べ、それを踏まえ、警察官の職務にどう活かしたいか述べなさい。

(①定義)

私が解決困難な事態に直面した経験は、大学生の頃に参加した起業を体験するイベントである。
そこでは、チームワークに貢献する姿勢とチームの目的達成を絶対に諦めない意思を培った。

(②エピソード)

このイベントは、その場に集まった見ず知らずの人達とチームを組み、三日間で実際に起業を目指すものであった。
私はプログラマーや営業職の社会人3名とチームになり、リーダーとして新しいウェブサービスの開発を目標とした。
初日の夜、寝る間も惜しんで議論を交わす中で、誰もが身体的・精神的に疲弊してしまい、激しい言い争いが起きてしまった。
チーム解散の危機が迫ったが、私はメンバーひとりずつと対話する時間を設け、それぞれがどんな気持ちや考えを持っているのか耳を傾けた。
各メンバーが異なった目標に固執していては、チームとして成果を出すことは難しいと考えたからだ。
時に妥協点を探りながら対話を重ね、ようやくチーム全体の目標を形成して共有できたことで、作業が円滑に進むようになった。
その後も何度かメンバーの意見が衝突してしまう事態があったが、その度に私はチーム全体の目標を達成することの重要性を説き続け、チームを結束するよう努めた。
三日目には、何とか危機を乗り切ったチームの力でウェブサービスを完成させ、優秀賞と審査員賞を獲得するに至った。

(③学んだこと)

この経験を通して私は、チームとして目的を達成するためには、人と丁寧に対話を重ねてチームの結束を高めること、困難に屈せず粘り強く挑み続けることが重要であると学んだ。

(④職務への活かし方)

そしてこの経験を、警察官の職務に活かしたいと考えている。
特に犯罪捜査の場面では、大勢の人と協力して職務に当たる機会は多い。
そこで大切なことの一つは、チームワークに貢献する姿勢である。
メンバーがそれぞれの判断で協調性のない活動をしていては、犯罪捜査の成果を得ることは困難である。
私はメンバーと積極的に交流して情報連携を密にし、丁寧な対話を重ねることで捜査方針の合意形成を図ることに貢献したい。
また、犯罪捜査は関係者から話を聞いて裏付けを取る地道な活動が多く、解決まで長期間を要することも少なくない。
粘り強く捜査を続けるためには、私が培った、チームの目的達成を絶対に諦めない意思が必ず活かせると考える。

(⑤まとめ)

私は警察官になったら、チームワークに貢献する姿勢とチームの目的達成を絶対に諦めない意思を糧として職務に励みたい。

 

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