【皇宮護衛官】採用試験の合格法を解説!

ハチミツちゃん

皇宮護衛官は一般的な警察官とはちがいますよね。

どんな試験内容なのか気になります。

わんこ先生

皇宮護衛官は国家専門職に分類される、人気の公務員試験のひとつです。
皇族をお守りする仕事に憧れをいだくひとが多くいます。

でも最初は、「皇宮護衛官ってどんな試験?」「どんな勉強をしたらいいの?」と疑問に思いますよね。

皇宮護衛官の試験内容や難易度、試験科目や学習のポイントをすべて解説します

 

 

皇宮護衛官の「仕事内容」

皇宮警察本部は天皇皇后両陛下や各殿下の「護衛」、皇居や御用邸の「警護」を担う警察です。

皇宮警察本部で皇宮護衛官は働いています。

護衛部門

護衛は天皇皇后両陛下や皇室各殿下の身辺の安全を確保する活動です
皇族がお乗りになる御車には護衛官が同乗します。

皇室の護衛以外にも、国賓の参内や外国大使の信任状奉呈儀式などのさいに護衛をおこなうのが仕事です。

皇宮護衛官は日ごろから武道や防衛術の鍛錬に努めることはもちろん、テニスや茶道など特殊な技能も磨いています。

警護部門

皇居や赤坂御用地を出入りするひとや車を確認したり、パトカーによる警ら活動を行うのが警護です
管轄区域内にある建物や財産を、火災から守るもとも重要な任務のひとつ。

皇宮護衛官は4交代制の勤務で24時間警護にあたっています。

そのほか皇宮警察本部には、人事や予算のめんで現場をサポートする「警務部門」や、そのなかに皇室行事で演奏をおこなう「皇宮警察音楽隊」などがあります。

 

皇宮護衛官の「研修」

皇宮護衛官として採用されると、皇宮警察学校や職場で充実した研修を受けます

  1. 【初任教養(大卒者6ヶ月間、高卒者10ヶ月間)】:皇宮警察学校で法学や警察実務に関する教養、和歌や書道など情操を高める教養を学ぶ
  2. 【職場実習(3ヶ月間)】:皇居や赤坂御用地にある護衛署へ配属され、実務経験を積む
  3. 【補修カリキュラム(大卒者2ヶ月間、高卒者3ヶ月間)】:皇宮警察学校でさらに必要な教養を学ぶ
  4. 【実践実習(大卒者4ヶ月間、高卒者5ヶ月間)】:護衛署でさらに実務経験を積む

その後も幹部教養や側近護衛、語学、白バイ技能などいろいろな研修が用意されています。

 

皇宮護衛官の「異動/昇任/年収」

皇宮護衛官の異動範囲は皇居のほか、全国にある御用地や御用邸の間です
本人の希望や適正をこうりょして決定されます。

昇任は学歴や性別に関係なく、試験に合格することで上位階級に昇任する仕組みです。

  1. 皇宮巡査
  2. 皇宮巡査部長
  3. 皇宮警部補
  4. 皇宮警部
  5. 皇宮警視正
  6. 皇宮警視
  7. 皇宮警視長

 

昇任するにしたがって、もちろん給与は増えていきます。

公開されている採用初年度の給与例はこちら。
(東京都特別区内に勤務するばあいの平成29年4月1日の給与例)

大卒程度試験 高卒者試験
244,920円 202,080円

 

皇宮護衛官の「難易度/倍率」

皇宮護衛官のほかにも、公務員にはいろいろな種類があります。

種類ごとに大卒程度試験の難易度をランキングにしました。
難易度は筆記試験や面接試験、採用人数などから総合的に判断しています。

  1. 国家総合職
  2. 国家一般職、国家専門職、国立大学法人等職員、裁判所職員
  3. 地方上級(県庁/政令指定都市)、東京都庁
  4. 東京都特別区(東京都23区)
  5. 市役所(政令指定都市をのぞく)、警察官/消防官

試験の難易度は受験年度などによって変わります。

難易度ランキングは参考ていどにとどめてくださいね。

皇宮護衛官の採用試験は、国家総合職についで難易度が高い試験です
学歴が高くても関係なく落ちてしまう試験ですから、かんたんではありません。

皇宮護衛官の倍率は下表のとおりです。
(平成29年度試験)

試験区分 申込 1次試験合格 最終合格 倍率
大卒程度 1,758 139 42 41.9
高卒者 520 63 12 43.3

倍率はひじょうに高く、難関の公務員試験です。

 

皇宮護衛官の「試験種類」

皇宮護衛官には「大卒程度試験」と「高卒者試験」の2つがあります。

それぞれの受験資格は、

  • 【大卒程度試験】:22~30歳まで(受験翌年4月1日時点の年齢)
  • 【高卒者試験】:高校卒業から5年以内(受験年4月1日時点)

大卒程度試験に学歴要件はありません。

じっさいに大学を卒業していなくても受験することができます。

ここからは大卒程度試験について解説していきますね。

 

皇宮護衛官の「試験種目/配点」

皇宮護衛官の試験は1次試験と2次試験に分かれています。

それぞれで課される試験種目や配点などはこちら。

大卒程度試験 試験種目 配点 時間 問題数
1次試験 基礎能力試験 3/5 2時間20分 40問
課題論文試験 2/5 3時間 2題
2次試験 人物試験
身体検査
身体測定
体力検査

1次試験は基礎能力試験と課題論文試験を合わせて合格者が決定されます。
それぞれの種目は満点の3割に満たないと、ほかの種目の結果にかかわらず不合格になってしまうので注意しましょう。

2次試験の種目は得点化されません
それぞれ合格か不合格かだけ判断されるんです。

最終合格者は2次試験の合格者を対象に、1次試験の得点を総合して決定されます。

それでは、試験種目の内容を1つずつ確認していきましょう。

基礎能力試験

皇宮護衛官の基礎能力試験は、よく「教養試験」とよばれるものと同じです。

ぜんぶで40問が出題されます。

基礎能力試験の各科目は「一般知能」と「一般知識」にわかれます。

  • 【一般知能】:現代文/英文、判断推理/数的推理/資料解釈
  • 【一般知識】:時事、法律/政治/経済、物理/化学/生物/地学、日本史/世界史/地理/思想

各科目ごとの出題数は、
(平成29年度試験)

分野 科目 出題数
一般知能 現代文 6
英文 5
判断推理 8
数的推理 5
資料解釈 3
一般知識 時事 3
法律 1
政治 1
経済 1
物理 1
化学 1
地学 1
日本史 1
世界史 1
地理 1
思想 1
合計 40

法律や物理などの一般知識分野にくらべて、現代文や判断推理といった一般知能分野のほうがはるかに出題数が多くなっています

国家総合職とくらべると、現代文が2問多くて英文が2問少ない、資料解釈が1問多いなど特徴があります。

論文試験

皇宮護衛官の論文試験は、テーマに対して1,000文字程度で論述回答する試験です。

3時間で次のような2題が出題されます。

  1. 時事的な問題に関するもの
  2. 具体的な事例課題により、皇宮護衛官として必要な思考力や判断力を問うもの

過去にこんなテーマが出題されています。

  1. ユネスコで1972年に採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約U(世界遺産条約)」は世界中の顕著で普遍的な価値のある文化遺産/自然遺産を国際的な協力によって保護を行っていくことを目的としている。わが国で、平成4年に条約を締結し、平成23年に文化遺産として平泉が、自然遺産として小笠原の2件が登録され、平成23年末現在、文化遺産は12件、自然遺産は4件が登録されている。
    わが国の世界遺産のうち、あなたが最も重要と考えるものを具体的に一つ挙げ、それを保護する意義について論じなさい。
  2. あなたが、皇宮護衛官として天皇皇后両陛下の護衛に当たっていた際、一般人の奉迎者から、「警備が厳重で両陛下のお姿がよく見えなかった」と苦情を受けた。
    このような場合、奉迎者に対し、どのような説明をするべきか述べなさい。また皇宮護衛官として「皇室と国民の架け橋」となることが求められることを踏まえ、今後このような苦情が出ないよう自信を持って職務を執行するための準備や心構えについてあなたの考えるところを述べなさい。

論文試験は「採点基準」と「頻出テーマ」をまずおさえてから、対策をはじめることが大切です

こちらの記事を読んでみましょう。

人物試験

皇宮護衛官の人物試験とは、面接試験のことです。

一般的な面接の形式は、

  • 【面接時間】:15~30分程度
  • 【試験官】:3~5人程度
  • 【質問】:5~10項目程度

大まかな面接の流れはこのとおりです。

  1. 【入室】:控え室から面接会場の入り口手前まで案内される。入室して席の前で待機し、促されたら着席
  2. 【説明】:試験官または司会から面接の時間や注意事項が説明される
  3. 【面接】:試験官からの質問に回答する。はじめに自己紹介や自己PRを求められるばあいがある
  4. 【退室】:退室を促されたら、挨拶して面接会場を出る

面接試験は「採点基準」と「定番の質問」をまずおさえてから、対策をはじめることが大切です

こちらの記事を読んでみましょう。

身体検査/身体測定/体力検査

身体検査のチェック項目はこちらです。

  • 胸部疾患
  • 血圧
  • 尿
  • その他一般内科検査

身体測定のチェック項目と合格基準は、

  • 【身長】:男子160cm以上、女子148cm以上
  • 【体重】:男子48kg以上、女子41kg以上
  • 【視力】:片目0.5以上、両目0.8以上
  • 【色覚】:異常がないこと

体力検査のチェック項目と合格基準は、

  • 【立ち幅跳び】:男子205cm以上、女子147cm以上
  • 【反復横跳び】:男子44回以上、女子37回以上(20秒間)
  • 【上体起こし】:男子21回以上、女子13回以上(30秒間)

身体測定や体力検査は、基準に達しない項目があると不合格になるので注意しましょう

 

皇宮護衛官の「試験日程」

皇宮護衛官の試験日程と採用までのながれはこちら。
(平成29年度実施試験の日程)

  1. 【受験案内】:2月1日~(ホームページに掲載)
  2. 【受験申込み】:3月31日~4月12日(インターネットから行う)
  3. 【第1次試験】:6月11日
  4. 【合格発表】:7月12日
  5. 【第2次試験】:7月18~24日
  6. 【最終合格発表】:8月23日
  7. 【内定】:10月1日~

 

皇宮護衛官の「勉強スケジュール」

皇宮護衛官の対策期間がだいたい1年間あるばあいのスケジュール例はこちら。

試験種目
8~12 1~3 4~6 7
基礎能力試験 一般知能  
一般知識    
論文試験    
人物試験    
  • 【★】:注力して取りくむ試験種目
  • 【☆】:取りくむ試験種目

8~12月

試験勉強はまず基礎能力試験の「一般知能」からスタートです。

一般知能の科目は毎日コツコツと問題を解きつづけると、得点力がみにつきます
出題数がとても多いので、早くから学習しておきましょう。

1~3月

年明けあたりからは「一般知識」と「論文試験」の対策もスタートです。

一般知識は出題数が少なく、範囲がとても広い科目ばかり。
3問が出題される一般知識の時事問題の学習に注力します

4~6月

「論文試験」や「人物試験」の対策は後回しになりがち。

どちらも少し対策をすれば得点力がぐっと高まる、コストパフォーマンスのよい試験です。
基礎能力試験の学習に追い込みをかけながらも、公務員予備校の面接指導の予約が空いているうちに、論文試験や人物試験の対策を少しずつすすめておきましょう

7月

1次試験が終われば2次試験対策に集中できます。

1次試験が終わる前でも、業務説明会に参加したり体力トレーニングにはげむことを忘れずに

 

皇宮護衛官の「基礎能力試験科目の学習法」

皇宮護衛官の基礎能力試験の配点は3/5です。
40問が出題されます。

出題数は一般知能のほうが圧倒的に多くなっています

現代文/英文、判断推理/数的推理/資料解釈の学習を優先しましょう。

現代文/英文

「現代文」と「英文」の出題数を合わせると11問。
コツコツと学習をつみ重ねれば満点もねらえる科目なので、早いうちからしっかり取りくみましょう

現代文は標準的な難易度の問題が多く出題されます。
時間をはかりながら過去問演習をくり返せば、対策は十分です。

英文は難易度が高い問題も登場します。
出題テーマがはば広く、なじみのない問題にそうぐうすることも。
皇宮護衛官だけでなく国家総合職や国家一般職の過去問にも取りくんで、得点力を高めるのがおすすめです。

判断推理/数的推理/資料解釈

「判断推理」「数的推理」「資料解釈」の3科目で16問の出題数です。
基礎能力試験のなかでもっとも重要な科目なので、苦手にせず勉強する必要があります

判断推理と数的推理の問題は、長文で内容も複雑化する傾向にあります。
図表をいくつか使わないと解けない問題がみられることも特徴です。
とつぜん力がつく科目ではないので、少しずつでも毎日継続して学習することが大切。

資料解釈は時間さえあれば正解できる科目です。
過去問演習をとおして、すばやく確実に解く練習をしておきましょう。

時事

過去2年くらいの出来事から出題されます。
頻出テーマは「財政」「社会保障」「環境」「エネルギー」「防災」。

細かなデータをすべて覚えるのは大変なので、数値が上がったか下がったかなど大まかな方向性をおさえるのが効率的です

法律/政治/経済

法律はおもに憲法の人権や統治から出題されます。
まれに「国際法」「行政法」「労働法」などが問われることもあり、完ぺきな対策は難しいです。
専門試験の憲法の学習をすすめていきましょう

政治の頻出テーマは「日本の選挙制度」「各国の政治制度」「国際機関」「中東戦争」など。
専門試験の政治学や国際関係の勉強でカバーできます

経済は法律や政治とちがって、専門試験の経済学と内容がことなる問題が出題されます。
「日本や世界の経済事情」「財政や金融」「経済指標」「経済史」など出題分野は広め。
基礎能力試験の経済の過去問演習にしっかり取りくむ必要があります

物理/化学/生物/地学

「物理」「化学」「生物」「地学」などから合計で3問が出題されます。
高校教科書の練習問題レベルなので、浅く広く学習するのがおすすめ

物理は「力のつり合い」「物体の運動」「エネルギーと運動量」「電気回路」「電流と磁場」が頻出です。
原子の構造やエネルギーが出題される可能性もがるので、基本原理を理解しておきましょう。

化学と生物はテーマを横断した総合問題がよく登場します。
化学は「高分子化合物」「食品添加物」、生物は「生態系」「生物の多様性」などマイナーな分野の出題にも注意して、はば広い対策が必要です。

地学はわりと細かな知識が問われます。
中学理科の「大地の変化」というテーマから基礎をかためましょう。

日本史/世界史/地理/思想

日本史は通史やテーマ史からの出題がほとんど。
「文化」「対外交渉」「教育」「戦乱」「貿易」「通貨」などのテーマを確認しましょう。

世界史は出題範囲がとても広いです。
あまり時間はかけず、よゆうがあれば「絶対王政以降の西洋史」にしぼって対策するのがおすすめ。
難易度はあまり高くなく、明らかに誤りの選択肢が多いので基礎を知っていれば正解できます。

地理は高い難易度ではないですが、広い学習が必要になります。
さっと取りくむなら「地形」「気候」を選ぶのがおすすめ。

思想の出題内容はワンパターン。
「西洋近現代」「日本の近代思想」「諸子百家」「江戸時代の思想」について、有名思想家の主著やキーワードを整理しておけば正解できます

 

皇宮護衛官の「論文試験の学習法」

皇宮護衛官の1次試験では、論文試験が課されます。

配点は2/5と低くないので、しっかりと対策しておきましょう。

皇宮護衛官の論文試験を突破するために必要なポイントは、次の4つです

POINT.1 正しい文章の書き方を覚える

ふだん文章を書き慣れてないと、文章を正しく書くことは意外と難しいものです。
原稿用紙の使い方や日本語の文法など、細かいルールはあまり覚えていないですよね。

論文試験は内容が優れていることのほかに、「文章が正しいかどうか」も形式面として採点基準になります
形式面の採点は減点法。
例えばある漢字を間違って記憶していたら、その漢字を使うごとに知らないうち減点され続けてしまうので、こわいですよね。

公務員試験の論文で、おさえておくべき正しい文章のポイントは多くありません。
すべて解説しますので、覚えてしまいましょう。

POINT.2 答案の構成を理解する

論文を書くたびに「書き出しはどうしよう?」「次の段落でなにを書こう?」と、悩んでいませんか。

論文はテーマを見ていきなり書き始めてはいけません。
まず答案の構成をつくりあげることが、なにより大切です。

構成をつくってから文章を書くと、論文全体に論理的なつながりが生まれるので、合格点を目指すことができます
「次になにを書こうか」と悩まないので文章を書く時間も短縮できるし、練習で書いた回答を1字1句記憶しておくのは無理でも、構成なら覚えられて本番で役立つんです。

どんなテーマでも使える論文の構成をマスターしましょう。

POINT.3 コツを意識する

POINT.2「論文の構成」のとおりに答案が書ければ、合格点は十分にねらえるはずです。
さらに高い得点を目指すときには、下の記事で解説するコツが役立ちます

コツといっても難しいものではありません。
文章を書くときの心がけのようなものです。

これを心がけて文章を書くようになると、数多くあるライバルの答案から抜け出し採点者の目にとまる論文になりますよ。

POINT.4 頻出テーマの答案をつくり、解答例と比べる

論文試験でよく出題されるテーマは決まっています。
下の記事で紹介している頻出テーマに対する答案を、あらかじめ考えておくのがおすすめ。

練習として書いた答案は、公務員予備校の講師などプロに添削してもらうのが一番です。
よいところ、わるいところを客観的にアドバイスしてくれて、だいたいの点数も分かりますからね。

添削をお願いできるひとがいない場合は、この記事の解答例をよく読んでみましょう

解答例は平均的な答案として書いています。
自分の答案と比べると、かいぜんするポイントが見えてくるはずですよ。

 

皇宮護衛官の「面接試験の対策法」

皇宮護衛官の2次試験では、面接試験が課されます。

基準に達しなければほかの試験種目の結果に関わらず不合格になるので、しっかりと対策しておきましょう。

皇宮護衛官の面接試験を突破するために必要なポイントは、次の4つです

POINT.1 回答の構成を理解する

面接で質問されると「どんな話をしよう?」「どういう構成で伝えたらいいだろう」と、焦ってしまいますよね。
面接独特の空気のなかで、質問にすばやく的確に答えるのは難しいものです。

でも、評価の高い面接の回答の構成には決まりがあります

この決まりを理解しておけば、本番でどう話したらいいか迷うことはありません。
落ち着いて自分をアピールすることができます。

面接官から高評価をもらう回答の構成を理解しましょう。

POINT.2 定番質問の回答をつくり、解答例と比べる

面接試験でよく問われる質問は決まっています。
下の記事で紹介している定番質問に対する回答を、あらかじめ考えておくのがおすすめ。

用意した回答は、公務員予備校の講師などプロに添削してもらうのが一番です。
よいところ、わるいところを客観的にアドバイスしてくれて、だいたいの点数も分かりますからね。

添削をお願いできるひとがいない場合は、この記事の解答例をよく読んでみましょう

解答例は平均的な回答として書いています。
自分の回答と比べると、改善するポイントが見えてくるはずですよ。

POINT.3 面接カードをていねいに作る

筆記試験を突破すると、面接カードとよばれる質問項目がならんだ用紙が配られます。
それに回答を書いて、面接時に持参するのが一般的です。

面接直前の控室で配られ、その場で記入するばあいもあります。

民間企業でいうエントリーシートのようなものです。

面接官は事前に面接カードを読み、面接の評価に加味をします。
じっさいの面接も提出されたカードにそって進行することが多いので、面接カードにどんな内容を書いておくかは、とても重要だと分かりますよね

面接官から高評価をもらう面接カードの書き方を理解しましょう。

POINT.4 落ちる人の特徴を知る

せっかくがんばって筆記試験を突破したら、「面接はぜったい落ちたくない」と思いますよね。
面接に「受かりやすいひと」もいれば、ざんねんながら「落ちやすいひと」もいるんです。

落ちやすいひとには共通点があります
こちらの記事をよく読んで、面接でこうなってしまわないよう注意しましょう。

あわせて対策法も解説するので、自覚があるひともきっと改善できますよ。

 

皇宮護衛官の「独学/予備校」

皇宮護衛官を受験するひとの半分くらいは独学、のこりは公務員予備校にかよっています。

公務員予備校はお金がかかるので、どうしようか迷いますよね。

独学でも対策可能な試験種目

  • 基礎能力試験

皇宮護衛官の基礎能力試験は、独学でも合格レベルまで得点力を高めることができます。
ほとんどの科目は質の高い導入テキストや過去問題集がそろっているからです

難関大学合格者や勉強に自信があるひとなら、市販の参考書をつかってひたすら問題演習に取りくめば合格点をこえることは難しくありません。

 

予備校で対策したほうがいい試験種目

  • 課題論文試験
  • 人物試験

課題論文試験の対策は、頻出テーマの答案を作成し、専門的なスキルがあるひとに添削してもらう必要があります。
人物試験(面接)は本番の形式で模擬練習をなんどもくり返すことが、合格への王道です。

どれも独学で対策するのは厳しい試験種目ばかり。

公務員予備校では、専門試験(記述式)について頻出テーマ分析や、答案作成、添削指導など万全の対策ができます。
面接練習のサポート体制や、先輩合格者の体験記などノウハウの蓄積も十分です。

皇宮護衛官は難関の公務員試験。
よほど筆記試験に自信があったり、論文対策や面接対策の環境を自前で用意できるひと以外は、公務員予備校をつかう方法がおすすめです

 

わんこ先生

これで「皇宮護衛官」採用試験の解説はおしまいです。

おつかれ様でした。