

受験する自治体や年度によって、問われる質問はさまざまです。
それでも、筆記試験と同じように面接にも定番質問があります。
よく問われる質問にしぼって対策しておけば、本番で少しかわった形で問われても対応できるので効率的です。
定番質問の数はあまり多くないので、それぞれ解答例と一緒に確認していきましょう。
公務員試験【面接】定番質問1.「志望動機は?」
「志望動機」「自己PR」「これまでに力をいれて取りくんだこと」は3大定番質問です。
なかでも志望動機は必ずといえるほどよく問われます。
回答のポイントはこちら。
- 自分がしたいことと、受験先の特徴をマッチさせる
- 自分ができることと、将来に実現したいことをマッチさせる
- 民間の批判はしない
自分がしたいことと、受験先の特徴をマッチさせる
もし採用されたら自分がしたいことを語るのは大切です。
でもそれだけでは志望動機として十分ではありません。
自分のしたいことが叶う場所は、ほかにもたくさんあるかもしれないからです。
受験先ではなければいけない理由を伝える必要があります。
特徴的な施策や、力をいれている取りくみなどを挙げましょう。
自分が得意なことと、将来に実現したいことをマッチさせる
「自分のしたいことは、自分の強みを発揮してできる」と説明することが大切です。
自分が得意なことをアピールしましょう。
その結果として、「将来どんなことを実現したいのか」ビジョンを話します。
前向きな姿勢や熱意が面接官に伝わります。
民間の批判はしない
公務員を志望する理由として、「民間企業は営利を追求する組織だからイヤ」「公務員は社会に貢献できるからイイ」というひとがいます。
これはNGな志望動機です。
営利の追求はわるいことではありません。
民間企業がなければ経済は成り立たないからです。
公務員の地域社会への貢献をことさらに取りあげるのもよくありません。
自治体や国にも財政があり、どこもひっ迫する状況が続いています。
市民への奉仕ばかりでなく、民間組織や自治体自身をないがしろにしないよう注意しましょう。
「志望動機」の解答例
市民と協働してまちづくりに取り組み、市民・民間組織・自治体の三者がより豊かになるよう貢献したく志望しています。
まちづくりサークルの活動で出会う市民から「地域のために行動を起こしたい」と様々な話を聞く機会が多く、ときにはその手伝いをしています。
熱意あるその活動を片手間ではなく、行政の立場から全力でサポートしたいと考えるようになりました。
行政は厳しさを増している財政状況に対処するため、市民参画を積極的に推進しています。
私は持ち前のチャレンジ精神と自己啓発に努める姿勢を活かして、地域に飛び出し、市民のまちづくりに対する意識を高め、「地域の課題は地域と行政が協働して解決するまち」の実現に貢献できる仕事がしたいと考えています。
公務員試験【面接】定番質問2.「自己PRは?」
面接のはじめに「1分間で自己PRをしてください」と言われることがよくあります。
本番であわてないよう、あらかじめ自己PRの内容を考えておきましょう。
回答のポイントはこちら。
- 自己紹介とはちがう
- アピールする強みは1つにしぼる
- エピソードで具体的に伝える
自己紹介とはちがう
自己PRと自己紹介は似ているようで、まったくちがいます。
自己紹介は初対面の相手に自分を伝えること。
職業や年齢、出身地などの情報を話しますよね。
自己PRは自分の強みと、志望の熱意を伝えることです。
自己紹介になってしまわないように注意しましょう。
エピソードで具体的に伝える
「私にはこんな強みがある」と話しただけでは、説得力がありません。
具体的なエピソードを伝えて、面接官に納得してもらいましょう。
エピソードは長々と話さず、「中心的な経験や結果」をシンプルに伝えるのがコツです。
アピールする強みは1つにしぼる
自分をアピールしようとすると、いくつも強みを挙げたくなるかもしれません。
でも、2つ以上は印象がうすくなってしまいます。
エピソードを交えてたくさんの強みを説明するのは、1分ていどの時間では足りません。
アピールする強みは必ず1つにしぼることが大切です。
「自己PR」の解答例
私の強みは「チャレンジ精神旺盛なこと」です。
まちづくりサークルを協力して立ち上げたり、「起業night」に参加して起業にチャレンジした経験を通して、目標を定めて挑戦することがライフワークになっています。
こうした経験のなかで広報や経理の知識・WEB制作技術・ファシリテーションスキル・語学など様々な知識やスキルの習得に励み、それらを課題解決に役立ててきました。
今後、市では少子高齢化や財政のひっ迫が深刻化すると予想されており、公務員は受身ではなく、積極的に困難な課題に挑戦する姿勢が求められると考えられます。
私はこれまでに培ったチャレンジ精神を活かして、地域に飛び出し、市民のまちづくりに対する意識を高め、「地域の課題は地域と行政が協働して解決するまち」の実現に貢献したいと考えています。
公務員試験【面接】定番質問3.「これまでに力をいれて取りくんだことは?」
志望動機や自己PRについで頻出の質問です。
新卒であれば学生時代の経験、既卒や転職者のばあいは前職のことを話しましょう。
回答のポイントはこちら。
- 困難な壁を登場させる
- 苦労話で終わらない
- 学んだことを伝える
困難な壁を登場させる
これまでの人生で力をいれて取りくんだことを問われて、なにも問題が起こらずスムーズに事がすすんだエピソードを話しても、評価はされません。
エピソードには困難な壁を登場させましょう。
その壁をどうやって乗り越えたのかを、面接官は知りたいんです。
苦労話で終わらない
困難な壁を登場させるといっても、長々と苦労話をしないよう注意が必要です。
面接官は苦労話を聞きたいわけではありませんよね。
自分が取りくむと決めたのに、「何度もあきらめようと思った」「周りが協力してくれなかった」などネガティブな発言をするのもやめましょう。
学んだことを伝える
困難な壁を乗り越えた結果、どんなことを学んだのかを最後に伝えることが大切です。
面接官に「採用してからもがんばってくれそうだ」と思ってもらえるようにアピールしましょう。
「これまでに力をいれて取りくんだこと」の解答例
まちづくりサークルでは広報の仕事に尽力しました。
はじめはプレスリリースを何十社に送っても、まったく反応がありませんでした。
そこで、メディアに取材してもらえる効果的なプレスリリースの作り方を研究したり、新聞社やテレビ局の社員に会って直接アピールしたり、注目されそうなPRイベントを企画したり工夫を重ねました。
その結果、三か月間で新聞や広報誌に10数回掲載され、テレビニュースで15分間にわたって特集されるなど成果を生み、販路開拓につなげることができました。
初めての仕事でも工夫して課題解決に取り組むことを心掛けています。
公務員試験【面接】定番質問4.「職場でどんな雰囲気をつくると思う?」
公務員の職場ではとくに「和」が大切にされます。
受験者が協調性をもって働けるか、働き始めたらどんな振る舞いをするだろうか、面接官は知りたいと思い質問をします。
回答のポイントは、たんに明るく気配りができるなどのアピールではなく、それが公務員としてどんな場面で役に立つのか伝えることです。
解答例は、
一体感のある職場づくりに貢献できると考えています。
塾のアルバイトでは始業前に少しの間、同僚に他愛ない会話を投げかけることが日課です。
あるとき「毎朝、幸せなひと時をありがとう」と言われたことがあります。
同僚と良好な関係を築くことは、業務においても円滑なコミュニケーションを図ることにつながり、有益だと感じています。
今後は行政職員として、同じ職場の職員が一体感を持って働けるよう、明るい挨拶やふとした時の交流を大切にしたいと考えています。
公務員試験【面接】定番質問5.「友人からはどう思われているか?」
受験者の性格やひとがらを確認するための質問です。
回答のポイントは「職場でどんな雰囲気をつくると思うか」と同じく、たんに明るく気配りができるなどのアピールではなく、それが公務員としてどんな場面で役に立つのか伝えることです。
解答例は、
「世話好き」と思われているかもしれません。
子どもの頃、友人の恋路に世話を焼き、勝手にお見合いをセッティングしたことがありました。
今ではそんなイタズラはしませんが、友人の誕生日にサプライズパーティを企画したり、東京から友人を招いて一泊二日で地元を案内したりしています。
その背景には「人に喜ばれて頼りにされたい」という心理があるのだと思います。
今後は行政職員として、おせっかいは控えつつも、職場で頼られる存在に成長したいと考えています。
公務員試験【面接】定番質問6.「生活のなかで心がけていることは?」
漫然と生活するのではなく、目的意識や前向きな姿勢などがあるかどうか、はば広く確認されます。
回答のポイントは、「公務員の仕事でも活かせる心がけだ」と面接官に思われるエピソードを選ぶことです。
「社会貢献」「他者への心くばり」「防犯/防災意識」「ルールやマナーの順守」などは評価されやすいでしょう。
解答例は、
仕事で関わる人が「今何を求めていて、どうしたら喜んでくれるか」を考えることが習慣です。
現在、コワーキングスペースで受付業務のアルバイトをしています。
利用者の目的は様々で、仕事上の仲間や知識を求めていると感じれば適切な人を紹介し、仕事に集中したいのだと感じればそっと茶菓子を差し上げるにとどめます。
小さな信頼をひとつずつ築いていくことが、仕事のやりがいです。
「今きっと喜んでくれたな」と思える仕事を1日ひとつはできるように心がけています。
公務員試験【面接】定番質問7.「人間関係で苦労したことは?」
公務員のなかには、市民や同僚との人間関係に苦しんで体調を崩し、長期間にわたって休養している職員が意外と多くいます。
うまく人間関係を築けるかどうか、人間関係で壁にあたったときどう対応するのかが問われます。
回答のポイントは、エピソードに登場する「人間関係の壁」が低すぎないよう注意することです。
大したトラブルではないと思われれば評価されませんよね。
解答例は、
2年前に参加した「起業night」での経験が忘れられません。
起業nightはその場に集った人とチームを組み、1日で起業を体験するイベントです。
誰もが肉体的・精神的に極限状態へ追い込まれ、仲間同士で言い争いが起こり始めます。
私はリーダーとしてビジョンを描き共有することでチームを結束することに努め、危機を乗り切ったチームの力で審査員賞を獲得することができました。
人間関係で利害の対立が生じる場合には、「目的やビジョンなど多くの人が納得しやすい軸」を設けて、調整することを心がけています。
公務員試験【面接】定番質問8.「ストレス発散のためにしていることは?」
窓口対応などの仕事はとくにストレスがたまりやすいと言われています。
ふだんからストレスをためることなく、適切にコントロールできているかが確認されます。
回答のポイントは、めったにできない特別な方法ではなく、毎日の生活のなかでいつでも行える方法を選ぶことです。
「日々の仕事のストレスを数年に一度の海外旅行で発散する」というのはもし本当だとしても、面接官に疑われるばあいがあります。
他人や社会にめいわくをかける方法も当然いけません。
特別なにかで発散していなくてもかまいません。
仕事に向き合うことでストレスの問題は解決し、プライベートな時間はストレス関係なく楽しんでいることを伝えましょう。
解答例は、
仕事のストレスを発散するため、特別なにかをすることはあまりありません。
これまでの経験から私自身は、仕事のストレスはその仕事に向き合い続けることでしか解消できないことが分かりました。
そしてプライベートな時間は、純粋にその時間を楽しむことができています。
普段からあまりストレスを抱え込まない性格ですが、仕事がたまって焦り始めてきたときは、小さなことでもすべて作業リストとして書き出し、一つずつ消化することで落ち着くよう心がけています。
公務員試験【面接】定番質問9.「理想の公務員像とは?」
公務員としての自覚や、社会に奉仕する姿勢を確認するための質問です。
回答のポイントは、多くの自治体が人材育成方針にかかげる評価項目である「高い倫理観や使命感」「チャレンジ精神」「自己啓発に努める姿勢」をアピールすることです。
解答例は、
高い倫理観と使命感を備えているのはもちろんのこと、チャレンジ精神旺盛で自己啓発に努める人物であると考えます。
なぜなら今後、少子高齢化や自治体財政のひっ迫が深刻化していくと予想されており、公務員は受身ではなく積極的に困難な課題に挑戦する姿勢が求められると、考えられるからです。
私はこれまでにまちづくりサークルを協力して立ち上げたり、「起業night」に参加して起業にチャレンジした経験を通して、困難な課題へ積極的にチャレンジする精神を培いました。
またそうした経験のなかで、広報や経理の知識・WEB制作技術・ファシリテーションスキル・語学など常に多様な知識やスキルの習得にも励んできました。自己啓発に努めることはライフワークとなっています。
今後は行政職員として使命感と倫理観を養い、持ち前のチャレンジ精神と自己啓発に努める姿勢を発揮して、市民に貢献できる人材に成長したいと考えています。
公務員試験【面接】定番質問10.「若手公務員に求められるものとは?」
「若手公務員に求められるもの」がなにかを自覚しているかどうか、採用後の数年間で成長する見込みがあるかどうかが問われます。
回答のポイントは理想の公務員像と同じく、多くの自治体が人材育成方針にかかげる評価項目である「高い倫理観や使命感」「チャレンジ精神」「自己啓発に努める姿勢」をアピールすることです。
解答例は、
自己啓発に努める姿勢であると考えます。
公務員は法令に従い業務を行う存在であるため、うまく時間を作り、早い時期に主な例規や要綱に目を通す必要があるのではないでしょうか。
また帰宅後や休日を利用して専門書籍や業界紙から知識をインプットし、職務能力の向上に励みたいと考えています。
今後は市の財政の逼迫が予想されるため、私は自己啓発に努めることで、市全体の利益に貢献できる公務員に成長したいです。
公務員試験【面接】定番質問11.「職務遂行能力の高め方は?」
指示待ちではなく自ら積極的に業務を行い、事務処理能力を向上していく姿勢を問う質問です。
回答のポイントは、これまでに勉強やアルバイトなどで実際に効果があった方法をふくめて説明することです。
「これからこんなことをやってみたいと思います」だけでは、説得力がありませんよね。
解答例は、
日常の小さな記録の積み重ねと自己啓発に努める姿勢によって、職務遂行能力を高めたいと考えています。
塾のアルバイトの業務で新しく知ったことはその都度、日付・目的・手順・大事なポイントなどをノートにまとめておき、それ以降は素早く対応できるよう心がけています。
今後は行政職員として、時間を活用して主な例規や要綱、専門書籍や業界紙などから知識をインプットし、職務能力の幅を広げたいと考えています。
公務員試験【面接】定番質問12.「望まない仕事に配属されたら?」
官公庁はいろいろな部署があり、2,3年で異動することもあります。
自分が望む仕事に就けないばあいにどうするかを問う質問です。
回答のポイントは、どんな配属でも受け入れる意思は示したうえで、望まない配属でも前向きに仕事ができると伝えることです。
解答例は、
どんな仕事でも工夫して前向きに取り組むことができる自信があります。
自分の人生の糧とするため、これまで広報や経理の知識・WEB制作技術・ファシリテーションスキル・語学など常に多様な知識やスキルの習得に励んできました。自己啓発に努めることはライフワークとなっています。
例え望まない仕事に配属されたとしても、それを自分の能力の幅を広げるチャンスと捉え、仕事に励むことができます。
公務員試験【面接】定番質問13.「上司と意見が対立したら?」
公務員として官公庁で働く以上、組織のルールや秩序は守らなければいけません。
その姿勢があるかどうかを問う質問です。
回答のポイントは、上司の意見は素直に受け入れながらも、たんなるイエスマンになってしまわないようバランスを考えることです。
解答例は、
自分の意見は述べたうえで、決定したことには従うべきであると考えます。
言われたことを言われたままに行う受け身の姿勢ではなく、市民全体の福祉やコストの観点から自分なりの意見は表明する必要があるのではないでしょうか。
そして、意見を言わず後になって批判を口にすることはせず、自分の考えとはちがっても決定したことにはしたがい、全力で仕事に取り組みます。
公務員試験【面接】定番質問14.「市民からの苦情への対応は?」
市民に応対する機会がもっとも多い市役所で頻出の質問です。
回答のポイントは、法令を守ることはぜったいとしつつ、市民との対話を重視する(ほかの業務に支障がない範囲で)考えをアピールすることです。
解答例は、
法令順守と柔軟さのバランスを考えて対応したいと考えています。
「規則ですから」と言うだけで不満をもつ市民に納得してもらうのは困難であり、だからといって出来ないことを約束したり、あいまいな返事をしたりすることは後に問題を大きくする可能性があります。
まずは市民の話に耳を傾け理解を示し、法令の範囲内で柔軟な解決策を検討します。
自分では判断が付かないときに、要点をまとめて上司や先輩の指示を仰ぐべきではないかと考えます。
公務員試験【面接】定番質問15.「少子高齢社会の対応策は?」
小論文や集団討論と同じく、面接においても少子高齢社会の対応策は定番の質問です。
回答のポイントは、回答のはじめに自分の立場を明確にすることです。
少子化対策であれば、「少子化は抑制する必要がある」のか「少子化はあるていど受け入れつつ、それに適応する施策が必要である」のか、明らかにしましょう。
続く対応策では、「小論文の構成」の記事を参考に回答をつくることが大切です。
解答例は、
一定の行政サービスを担保するために、希望出生率を向上し、少子化を抑制する必要があると考えます。
そのために行政は、若者が安定した職と収入が得られるよう支援する施策をさらに推進する必要があるのではないでしょうか。
なぜなら私の周りにも契約社員の収入で結婚や出産は考えられない、という知り合いがいるからです。
具体的には、中小企業や福祉業界の魅力を紹介する職業フェアを開催し、若者が正社員で勤められる機会を設けることが挙げられます。
結婚や出産の希望が叶うまちづくりが求められていると考えています。
公務員試験【面接】定番質問16.「人口流出の対応策は?」
地方公務員試験では、「少子高齢社会の対応策」とならんで頻出の質問です。
回答のポイントは「少子高齢社会の対応策」と同じく、回答のはじめに自分の立場を明確にすることです。
解答例は、
一定の市民サービスを担保するために、人口流出は抑制する必要があると考えます。
そのために行政は、一度域外に流出した若者に再び帰ってきてもらう施策をさらに推進する必要があるのではないでしょうか。
なぜなら若者が都会での暮らしに憧れを持つことは仕方がないことであり、若者の流出をとめるより効率的だと考えられるからです。
具体的な対応策として、広報誌や各種案内を「故郷便り」として定期的に送付し、都会に出ても地元への愛着が薄れないように努めることが挙げられます。
一度都会に出たとしても、また帰りたくなるまちづくりが求められていると考えています。
公務員試験【面接】定番質問17.「広報誌で発信したいことは?」
市役所や県庁でよくある質問です。
市政や県政についてどんな問題意識をもっているのかが問われます。
回答のポイントは、たんに「まちの魅力をPRしたい」と話すのではなく、「その情報を発信する背景」「期待される効果」を伝えることです。
解答例は、
自治体の財政状況を分かりやすく報告することが有用ではないかと考えます。
今後、少子高齢化や自治体財政のひっ迫が深刻化すると予想されています。
したがって、市民は行政サービスを受ける単なるユーザーではなく自治体の株主でもあるという認識を持って、市一丸となって財政健全化に取り組む必要があります。
例えば公共施設の維持費・耐用年数・改修工事費用などをリストアップして公開することで、市民の間で将来の公共施設のあり方がディスカッションされるようになり、市民主導の行財政改革が推進されることにつながるのではないでしょうか。
公務員試験【面接】定番質問18.「地域外のひとをどうやって “おもてなし” する?」
地域活性化や地域ブランドの創出にかんする質問は、よく問われるようになってきています。
回答のポイントは、たんに観光資源を列挙するのではなく、「それを選んだ根拠」「期待される効果」を伝えることです。
解答例は、
市民と交流できる場にご案内したいと思います。
もちろん話題の歴史・自然・食を巡るのも魅力的です。
ですが私自身の旅の経験として、その土地の人からその土地の暮らしを聞いたり、一緒にお酒を飲んで仲良くなったりした体験ほど、心に残っていることはありません。
自治体では、手仕事の作品を集めたマルシェやおしゃれな家具屋の一画で地酒を楽しむイベントなどが多数開催されています。
ガイドブックには載っていない情報を紹介し、市民と一緒に楽しんでもらうことで市のファンになってもらいたいと考えています。

これで「面接の定番質問の解答例」の解説はおしまいです。
おつかれ様でした。
この記事を参考に自分の回答を考えてみましょう。
面接の本番では、どんな質問が出るかまったく分からないですよね。