公務員試験【面接で落ちる人の特徴】を解説!

ハチミツちゃん

せっかくがんばって筆記試験を突破したら、「面接はぜったい落ちたくない」と思いますよね。

わんこ先生

面接に「受かりやすいひと」もいれば、ざんねんながら「落ちやすいひと」もいるんです。

落ちやすいひとには共通点があります
次の5つのタイプに当てはまることがほとんど。

それぞれの特徴をよく読んで、面接でこのタイプになってしまわないよう注意しましょう。

あわせて対策法も解説するので、自覚があるひともきっと改善できますよ。

 

 

公務員試験【面接で落ちる人】タイプ1「常識がない」

質問に対する回答のよしあしいぜんに、常識が欠けている受験生がいます。

たとえば、

  • 入退室やあいさつがきちんとできない
  • 指示がある前にイスに座ってしまう
  • 「まじで~」「お母さんが~」「~なんですよ」と言葉づかいが不適切

常識がないと判断されれば、面接は高い確率で不合格になってしまいます

常識というのはすぐに身につくものではないですよね。
面接の時間は長くありませんから、その間に非常識なことをしないよう心がけましょう。

すべての面で常識をそなえている必要はありません。
とくに注意することは、

  • 【動作】:入室してから退室するまでの流れを理解しておく。動作は1つずつていねいに
  • 【話し方】:話し言葉は使わない。定番の質問に対する回答をあらかじめ用意し、だれかに添削してもらう
  • 【話す内容】:公務員や社会に対する批判的な内容はさける。家族や恋人などプライベートな話も好ましくない

この3点をおさえておけば、非常識として大きくマイナス評価されることはありません。

自信をもって面接にのぞみましょう。

 

公務員試験【面接で落ちる人】タイプ2「緊張しすぎて黙ってしまう」

面接は特別な雰囲気のなかで自分に注目があつまるので、とても緊張してしまいますよね。

緊張して声がでなくなったり、うまく話せなくなってしまうのも分かります。

  • 声が小さくて聞き取れない
  • 言いたいことをすべて話せず、回答があまりにも短い
  • あたまが真っ白になって回答がとんでしまう

緊張している受験生をみた面接官は「がんばってほしい」という気持ちになります。

ですが、声に出して話をしてくれないと評価することができないのも事実です

緊張しやすいのは性格だから仕方がないばあいも多いですよね。

本番の面接にちかい環境で面接練習をかさねれば、少しずつ緊張はやわらぎます。
あきらめず事前の対策にちからを入れましょう。

  • 友人や家族に面接官役をしてもらい、練習する
  • 鏡の前にイスを置いて座り、自分の顔をみながらひとりで練習する
  • スマホで面接練習のようすを撮影し、あとで確認する

 

公務員試験【面接で落ちる人】タイプ3「質問に対する回答が的外れ」

面接官からの質問に対して、少しピントのずれた回答やまったく見当ちがいな回答をしてしまう受験生が、いがいと多くいます。

緊張のあまり、面接官の話をうまく理解できなくなってしまうようです。

よくある例は、

  • 「自己紹介をしてください」と言われたのに、「私の強みは~」と自己PRをしてしまう
  • 「なにか課外活動はしていますか?」と聞かれたのに、「ボランティアに取りくむようになった理由は~」「この経験から~を学びました」と、聞かれていないことまで話し続ける
  • 「~について、周りにどんな影響があると思いますか」という質問に「私は~なので大丈夫です」と答えるなど、面接官と会話がかみ合わない

回答のピントがずれていることにすぐ気づいて訂正したり、面接官にもういちど問われて誤りが分かったばあいは、あまり問題ありません。

見当ちがいな回答がなんども続いたり、面接官がいくら説明しても質問を正しく理解できないと、評価は低くなってしまいます

おちついて「会話のキャッチボール」を大切にしましょう。

  • 「Yes/No?」「ある/ない?」の質問には、それだけ答える。
  • 「なぜ~?」「どうやって~?」「なにを~?」の部分をよく聞いて、それに答える
  • 質問の意味がわからなかったときは、もういちど尋ねるか「~ということでしょうか」と確認してから回答する

面接官の質問をどれだけ正確に理解できるかがポイントです。

あるていど経験や慣れが必要ですから、事前の面接練習はしっかり取りくんでおきましょう。

 

公務員試験【面接で落ちる人】タイプ4「志望の熱意が伝わらない」

公務員試験を受けているひとは、いくつかの受験先を併願していることが一般的ですよね。

志望度が高いところがあれば、低いところがあるのも当然です。

志望度が低い受験先の面接官に「うちの志望度は高くないんだな」と思われないよう、注意する必要があります

ありがちな失敗は、

  • たとえば市役所の面接で「併願先」を聞かれ、「国家一般職、国税専門官、東京都、県庁、市役所を受験しています」と、すべて正直に答えてしまう
  • 「志望動機」「やってみたい仕事」などに対する回答の内容がうすく、どこの組織でも通用する
  • 受験先の基本的な情報や、重点施策がなにか答えられない

こうした失敗は、不合格につながる致命的なミスになってしまうばあいがあります。

たとえ志望度は低くても事前の対策はちからを抜かず、面接官に熱意が伝わるようにしましょう。

  • 「併願先」を聞かれたら、「地元のために働きたいので、県庁と市役所を受験しています」など志望の一貫性が保たれるところだけ話す
  • 「志望動機」「やってみたい仕事」などは受験先ごとに回答を用意しておく
  • 志望度は低くても、受験先の基本的な情報には目をとおしておく

 

公務員試験【面接で落ちる人】タイプ5「批評家を気どる」

政策や公務員の仕事についてがんばって勉強したひとほど、面接でその成果をひろうしたくなるものです。

ですが、面接官は批評家をもとめているわけではありません。
行政に対する批判や持論の政策ばかり口にしていれば、評価は低くなってしまいます

よくある批評の例は、

  • 「当自治体の課題は?」と尋ねられ、「職員の不正が多発していることです」など面接官が不快に思うテーマを選んだり、ストレートな話し方をする
  • 「少子高齢社会に対応するため、あなたは何ができる?」という質問に対して、「コンパクトシティ化を推進します」と自分の力量をこえた発言をする
  • 自治体のこれまでの施策を認めず、改善ばかり主張する。他自治体の成功事例ばかりもちあげる

まだ公務員として働いたこともないのだから、謙虚な姿勢をしめすことが大切です。

当事者意識をもって前向きに行動できることをアピールしましょう。

  • 面接官が不快に思うようなテーマは選ばない。やむをえず選ぶばあいには「ごく一部の職員が~」「~が世間的に注目をあつめています」など、少しでもオブラートに包んで話す
  • 「~の解決策は?」「~のためにできることは?」などの質問には、大枠の政策や方針ではなく、自分自身がどんな取りくみができるかを答える
  • 施策の改善点を語るときは、よかった点や成果もおりまぜて。他自治体の成功例は、当自治体に活かせるポイントだけを語る

 

わんこ先生

これで「面接で落ちる人の特徴」の解説はおしまいです。
おつかれ様でした。

この記事のまとめです。

  • 【タイプ1. 常識がない】:「動作」「話し方」「話す内容」にだけ気をつける
  • 【タイプ2. 緊張しすぎて黙ってしまう】:本番を意識した面接練習が、緊張をやわらげる
  • 【タイプ3. 質問に対する回答が的外れ】:「なぜ~」「どうやって~」「なにを~」の部分をよく聞く
  • 【タイプ4. 志望の熱意が伝わらない】:志望度は低くても、事前の対策はちからを抜かない
  • 【タイプ5. 批評家を気どる】:謙虚な姿勢と当事者意識をしめす

面接対策は自分ひとりではできません。
「面接がどうしても苦手…」と感じるひとは、模擬面接や面接カードのフォローが充実している公務員試験予備校にかようのがおすすめです。