【宮城県】職員採用試験の合格法を解説!

ハチミツちゃん

「宮城県の職員採用試験って、どんな感じなんだろう?」

「じぶんでも受かるのかな…」

宮城県の職員採用試験のこと、よく分からなくて不安になりますよね。

わんこ先生

宮城県の職員採用試験はとても人気のある公務員試験です。

宮城県をふくむ都道府県庁や政令指定都市の公務員採用試験は、「地方上級」とよばれます。

地方上級といっても、自治体ごとに試験内容や特徴がことなります。

この記事では宮城県の職員採用試験にフォーカスして、

  1. 宮城県職員採用試験の「試験種類」
  2. 宮城県職員採用試験の「試験内容」
  3. 宮城県職員採用試験の「試験スケジュール」
  4. 宮城県職員採用試験の「試験対策」
  5. 宮城県職員採用試験の「倍率」

をくわしく解説していきます。

学習のガイドとして参考にし、宮城県職員採用試験の合格をめざしましょう!

 

 

宮城県職員採用試験の「試験種類」

宮城県の職員採用試験は、大きく4つの種類にわかれます。

受験資格といっしょに確認してみましょう。

  • 【大学卒業程度】:年齢が22~35歳
  • 【大学卒業程度 社会人枠】:年齢が59歳以下、民間企業等で職務経験を5年以上有すること
  • 【短大卒業程度】:年齢が20~24歳
  • 【高校卒業程度】:年齢が18~21歳

年齢はすべて受験翌年の4月1日時点

大学卒業程度などといっても、じっさいに大学を卒業している必要はありません。

年齢要件を満たしていれば受験することができます。

それぞれの種類のなかに、「行政系」や「技術系」の職種がいくつか用意されています。

平成29年度試験で募集された行政系の職種は、

  • 【大学卒業程度】:行政
  • 【大学卒業程度 社会人枠】:なし(土木のみ)
  • 【短大卒業程度】:学校事務、警察事務
  • 【高校卒業程度】:一般事務、学校事務、警察事務

ここからはもっとも受験者が多い、行政系職種の採用試験をメインに解説していきますね。

 

宮城県職員採用試験の「試験内容」

  1次試験 2次試験
教養試験 専門試験 論文試験 個別面接 集団討論
【大卒程度】
行政

100点

100点

100点

300点
【短大卒程度】
学校事務
警察事務

100点

100点

100点

300点 
【高卒程度】
一般事務
学校事務
警察事務

100点

100点

200点

1次試験

大卒程度と短大卒程度の1次試験で課されるのは、「教養試験」「専門試験」の2つです。
高卒程度では専門試験がなく、教養試験だけがおこなわれます。

教養試験は公務員試験にとくゆうな科目群の「一般知能分野」、高校までに学ぶことが多い科目群の「一般知識分野」にわかれます。

  • 【一般知能分野】:文章理解(英文/古文/現代文)、判断推理/数的推理/資料解釈
  • 【一般知識分野】:社会科学(政治/法律/経済/社会)、人文科学(日本史/世界史/地理/文学,芸術)、自然科学(数学/物理/化学/生物/地学)

大卒程度と短大卒程度は試験時間が150分。
高卒程度は120分です。

各科目の出題数は(大卒程度)、

科目 出題数
政治 1
法律 3
経済 3
社会 4
日本史 2
世界史 2
地理 2
文学,芸術 1
数学 1
物理 1
化学 2
生物 2
地学 1
英文 5
古文 1
現代文 3
判断推理 9
数的推理 6
資料解釈 1
合計 50

 

公務員試験の各区分ごとに、必要な専門的知識をはかるために実施されるのが専門試験です。

行政系職種のばあい、専門試験は「行政系科目」「法律系科目」「経済系科目」から出題されます。

  • 【行政系科目】:政治学/行政学/社会政策/社会学/国際関係
  • 【法律系科目】:憲法/行政法/民法/刑法/労働法
  • 【経済系科目】:ミクロ経済学/マクロ経済学/財政学

大卒程度と短大卒程度は試験時間が150分。
高卒程度は120分です。

各科目ごとの出題数は(大卒程度)、

科目 出題数
政治学 2
行政学 2
社会政策 3
国際関係 2
憲法 4
行政法 5
民法 4
刑法 2
労働法 2
ミクロ経済学/
マクロ経済学
9
財政学 3
(経営学) 2
合計 40

教養試験と専門試験どちらも配点は100点です。

 

2次試験

大卒程度と短大卒程度の2次試験では、「論文試験」「集団討論試験」「個別面接試験」が課されます。
高卒程度は集団討論試験がおこなわれません。

論文試験は出題されたテーマに対して、大卒程度が120分間、短大卒程度が80分間、高卒程度が60分間で回答します。

平成29年度の出題テーマは、

  • 地方議会において無投票当選が増加している傾向にある。地域における課題解決において、こうした状況がもたらす影響について考察するとともに、それらに対してどのような取り組みが有効と考えられるかについて、あなたの考えを述べなさい。(大卒程度)
  • 近年、国内において台風、豪雨などの大規模な気象災害が多く発生しているが、これらによる被害を軽減するための課題を考察するとともに、行政が取り組むべき対策について、あなたの考えを述べなさい。(短大卒程度)
  • 学ぶことの重要性(高卒程度)

集団討論試験は受験者数名がグループになり、出題されたテーマに対してグループでディスカッションし、結論をみちびき出す試験です。

平成29年の出題テーマは、

  • 「高齢者が培った知識や技術を地域に伝えていくには、どのようなことが必要か」というテーマで議論し、グループの意見をまとめなさい。(大卒程度)
  • 「ボランティア活動をさらに活性化するためには、どのようなことが考えられるか」というテーマで議論し、グループの意見をまとめなさい。(短大卒程度)

2次試験の配点は、論文試験が100点、集団討論と個別面接をあわせた人物試験が300点。
高卒程度のばあいは論文試験が100点、個別面接試験が200点です。

最終合格者は、各試験の合格基準をみたしたうえで、1次試験と2次試験の総合得点の順位で決まります。

 

宮城県職員採用試験の「試験スケジュール」

平成29年度に実施された大卒程度行政職の試験日程はこちら。

  1. 【1次試験】:6月25日
  2. 【1次合格発表】:7月8日
  3. 【2次試験】:7月下旬~8月上旬
  4. 【最終合格発表】:8月中旬

1次試験は仙台市のほか、東京都や大阪府の会場で受験することも可能です。

2次試験の論文試験と人物試験(集団討論と個別面接)は、別の日におこなわれます。

 

宮城県職員採用試験の「試験対策」

教養試験

教養試験や専門試験は、とにかく科目数がたくさんあります。
出題数が多い科目や、マスターするのに時間のかかる科目から学習するのが鉄則です。

教養試験のなかでは「判断推理」「数的推理」がもっとも重要な科目。
得点源にできる「資料解釈」や「文章理解」も、早いうちから取りくみましょう。

これらの科目の学習が十分にすすんだら、「社会科学(政治/法律/経済/社会)」や「人文科学(日本史/世界史/地理/思想/文学,芸術)」、「自然科学(数学/物理/化学/生物/地学)」の勉強をはじめます。

社会科学は専門試験の科目とかぶる内容が多くあります。
専門試験の政治学や憲法、経済学の学習を優先するのがおすすめ。

人文科学と自然科学は範囲がとても広いわりに出題数が少ないので、時間のかけすぎに注意が必要です。
判断推理や文章理解の学習をメインに続けながら、気分転換として取りくみましょう。

専門試験

専門試験のなかでもっとも理解に時間がかかり、出題ウェイトも大きい科目は「民法」と「経済学」です。
出題数が多くて、教養試験にも登場する「憲法」や「行政法」の学習も早くからスタートします。

法律系科目では憲法がいちばん勉強しやすいので、先にはじめるのがおすすめ。

重要科目の学習がすすんだら、次に行政系科目とよばれる「政治学」「行政学」「社会政策」「国際関係」や、のこる経済系科目の「財政学」に取りかかります。

こうした科目は、ほとんど暗記科目です。
演習問題をくり返しながら、知識をあたまに定着していきましょう。

最後によゆうがあれば、「労働法」と「刑法」の対策をします。
刑法は難解ですが、労働法は得点源になるので勉強しておくのがおすすめです。

論文試験

筆記試験とちがって、「論文はなにを勉強したらいいんだろう」「どうしたら得点が高くなるのか分からない」と疑問に思いますよね。
勉強のしかたが明らかな筆記試験より、対策も不十分になりがち。

でも、論文は筆記試験や面接と同じくらい重要で、合否に影響する試験です。

論文試験を突破するために大切なポイントは、すべてこちらの記事で解説しています。
参考にしてみてくださいね。

面接試験

どんな公務員試験でも、面接は必ず課されます。

筆記試験とちがって、面接はいまいち試験の内容がつかみづらく、どんな対策をしたらいいか不安になりますよね。

事前にしっかり対策したひとと、そうでないひとの差が簡単に見えてしまう試験なので、筆記試験と同じくらい気合をいれて取り組む必要があるんです。

面接試験を突破するために大切なポイントは、すべてこちらの記事で解説しています。
参考にしてみてくださいね。

集団討論試験

集団討論って「どんなふうに進むんだろう?」「なにを話したら評価されるのかな」と、分からないことだらけですよね。

面接練習は2人いればできますが、集団討論の練習はたくさんの人がいないとできません。
あらかじめ頻出テーマや、評価の高いすすめかたを知っておくと有利です。

集団討論試験を突破するために大切なポイントは、すべてこちらの記事で解説しています。
参考にしてみてくださいね。

 

宮城県職員採用試験の「倍率」

平成29年度に実施された宮城県採用試験の倍率はこちらです。

大卒程度

  受験者 1次合格 最終合格 倍率
行政 498 127 51 9.8
少年警察補導員 7 3 1 7.0
総合土木 46 31 13 3.5
建築 8 5 2 4.0
警察建築 0
農業 24 17 9 2.7
水産 12 8 3 4.0
林業 17 13 5 3.4
畜産 10 9 3 3.3
園芸 9 7 3 3.0
農芸化学 18 12 4 4.5
心理 9 4 1 9.0
保健師 21 18 9 2.3
薬剤師 10 10 6 1.7

短大卒程度

  受験者 1次合格 最終合格 倍率
学校事務 111 46 20 5.6
警察事務 62 21 8 7.8
建築 2 0
機械 1 0
電気 3 3 1 3.0

高卒程度

  受験者 1次合格 最終合格 倍率
一般事務 296 98 31 9.5
学校事務 119 29 21 5.7
警察事務 48 11 7 6.9
総合土木 18 14 9 2.0
水産 5 4 1 5.0
林業 4 3 2 2.0

 

わんこ先生

これで「【宮城県】職員採用試験を解説!」は終わりです。
おつかれ様でした。

この記事のポイントです。

  • 大卒程度の社会人枠は土木職だけ募集されることが多い
  • 教養試験、専門試験、論文試験の配点はすべて100点