

勉強の効果をもっとも高める参考書の使い方を解説します。
参考書の使い方
参考書の大まかな流れは次のとおりです。
1つずつ確認していきましょう。
- 導入テキストを読む!
- 過去問題集をくり返し解く!
- 合格の500を解く!
導入テキストを読む
導入テキストの読み方は、法律科目と経済科目でことなります。
「まる生」は一気に読む
法律科目のばあい、まずはまる生を読むことからはじめましょう。
このとき大切なのが、一気に読み終えること。
たいへんですが、1日で読むのが理想です。
まる生を読むのは、法律科目の全体像を把握することが目的。
まだ細かい知識を覚える必要はないんです。
「へ~。こんなことをこれから勉強するんだ」という気持ちで本を眺めれば大丈夫ですよ。
「つまずかない」は理解するまでくり返し読む
まる生とちがって経済学のつまずかないは、じっくりと読みこみましょう。
つまずかないは教養レベルと専門レベルの2つに大きく分かれています。
教養レベルが理解できるまでくりかえし読んだら、専門レベルにすすむのがおすすめ。
経済学の勉強は基礎を1つずつかくじつに学んでいくことが大切です。
つまずかないは、テキストのなかによく過去問が登場します。
これがポイントです。
ある知識について説明があった後、それがじっさいの問題でどう問われるのかがすぐに分かるわけですね。
読んだばかりの知識が、あたまに定着しやすい構成です。
1,2周目は本文を読んでから問題を解いて、解説を読んで理解する。3周目は問題だけを解けば、経済学の基礎はできあがるはず。
ただ、何周で基礎が固まるかは個人差がありますので、3周で不安なひとはさらにくりかえしましょう。
あせって次の過去問題集に手をつけたくなりますが、我慢してつまずかないをかんぺきに理解すれば、過去問演習で得点力が一気に高まります。
過去問題集をくり返し解く
導入テキストが終わったら過去問題集にうつります。
1周目
レジュメの内容をさっと読み流し、問題を解きはじめましょう。
はじめはたくさん間違えてしまうかもしれません。
だけど心配する必要はありません。
1周目は問題を解くのにどんな知識が必要なのか、を感じることが大切です。
問題を読んでいるうちに、「導入テキストで書いていたことが、こうやって問題として聞かれるんだ」ということが分かってきます。
問題を読んで「なんとなくコレかな」と選択肢を選び、すぐに解説を読みましょう。
問題を解くのではなく本を読むイメージで、時間をかけないことが大切です。
経済学のばあいは、つまずかないで経済学の基礎はできあがっていますから、最初からいくつかの問題はらくに解けるはずです。
つまずかないに登場しなかった知識の問題に出会ったら、解説をよく読み理解しましょう。
2~3周目
2周目からは、知識を定着させるために問題を解いていきます。
レジュメの内容を理解しながら読んで問題にあたり、少し時間をかけて自分なりに答を考えてみましょう。
解答を確認し、間違った問題にはチェックを付けます。
答えの正誤にかかわらず、その問題を解くのに必要だと思う部分をレジュメや解答ページから見つけ、アンダーラインで目立たせておくことが大切です。
3周目も同様にレジュメを読み、問題を解いて解説を確認し、必要な知識にアンダーラインを引きます。
スー過去を3周終えると、ほとんどの問題が解けるようになっているはずです。
またレジュメや解答ページに引いたアンダーラインがその後の理解を早めてくれる財産になります。
4周目~
4周目以降は定着した知識を本番まで維持すること、足りない知識を補うことを目的として過去問題集を使います。
公務員試験の勉強期間は半年~1年にもおよびますよね。
せっかく覚えた知識を本番まで忘れないよう、キープする必要があるわけです。
1ヶ月ごとに1周するようにすれば十分でしょう。
その間にレジュメだけを読み返したり、チェックの付いた(間違えた)問題だけに取り組んだりして、足りない知識を補うのがおすすめです。
合格の500を解く
過去問題集で得点力を身につけたら、合格の500で仕上げに取りかかりましょう。
受験する試験種の過去問をたくさん解き、難易度や出題形式に慣れ、知識のヌケをなくすことでさらに得点力アップを目指します。
国家総合職を受験する場合、合格の500にはスー過去より難易度の高い問題がたくさん収録されています。
できるだけ早くスー過去を終え、合格の500をなんどもくりかえして得点力を高める必要があります。
地方上級や市役所上/中級は、スー過去を終えればほとんど合格レベルまで達しているはずです。
2,3ヶ月前から合格の500にとりくみ、3周も解ければ十分でしょう。
合格の500は仕上げだけでなく、民法の勉強をはじめた頃にも役立つんです。
スー過去を1周した後に合格の500を読むと、受験する試験種で出題される問題のレベルが分かります。
例えばもし市役所上/中級を志望していれば、スー過去より易しい問題が多くて安心できるはずです。